非同期コミュニケーション、そして話したほうがいいとき。
非同期コミュニケーションとは、すぐの返事を期待せずにメッセージを送ること。相手は都合のいいときに返信します。リモートチームはこれで、タイムゾーンをまたいで働き、集中する時間を守れます。ただし何にでも使うと、簡単なことまで遅くなります。上手な使い方と、会話に切り替えるべきときを紹介します。
著者:Jitto Joseph5分で読めます
非同期コミュニケーションとは
同期コミュニケーションはリアルタイムで行われます。通話、会議、席での立ち話。非同期はそうではありません。メッセージ、ドキュメント、コメント、録画した動画を、相手があとで読んだり見たりします。
ほとんどのリモートチームは両方を使います。大切なのは、会話ごとに合うほうを選ぶこと、そして3往復の質問がなくても伝わる非同期メッセージを書くことです。
| 同期 | 非同期 | |
|---|---|---|
| 例 | 通話、会議、対面での会話 | メッセージ、ドキュメント、コメント、録画 |
| 返事 | すぐ | 数時間から1日以内 |
| 向いていること | 急ぎ、デリケート、こじれた話題 | 近況、待てる質問、考える時間が必要な決定 |
| コスト | 集中を中断する、共通の時間が必要 | やり取りが遅い、書く量が増える |
非同期にするとき
- 近況報告. 進捗と次の予定。書いて伝える朝会で、毎日の通話のほとんどを置き換えられます。
- 待てる質問. 答えが午後でもいいなら、メッセージで送りましょう。
- 考える時間が必要な決定. 提案を書き、1日コメントの時間を取りましょう。会議よりいい意見が集まります。
- タイムゾーンをまたぐこと全般. 働く時間がほとんど重ならないなら、非同期が基本で、リアルタイムの時間は必要なことのために使います。
話したほうがいいとき
- スレッドが3往復した. 2分話せば片づきます。決めたことはあとで書き残しましょう。
- 誰かが手詰まり. 仲間の手詰まりを解くのは、割り込む価値があります。
- デリケートな話題. フィードバック、対立、悪い知らせは、声のトーンが伝わる会話のほうが届きます。
- 新しいことを始める. キックオフやブレインストーミングは、その場でアイデアを重ねられるほうが早く進みます。
伝わる非同期メッセージの書き方
- 1.
結論から書く
質問や決めたいことを1行目に、背景はそのあとに。
- 2.
背景をすべて添える
リンク、スクリーンショット、すでに試したこと。誰も聞き返さなくて済むように。
- 3.
何が必要で、いつまでかを書く
「木曜までに確認してもらえますか?」には返事が来ます。「どう思う?」には来ないことも多いです。
- 4.
5通ではなく1通で
送る前に全部書き切りましょう。短いメッセージ5通は、相手を5回中断させます。
- 5.
スレッドを使う
返信を元のメッセージにまとめれば、チャンネルが読みやすく保てます。
- 6.
決まったことを書き残す
スレッドが終わったら、結論を1行で、みんなが見つけられる場所に投稿しましょう。
役に立つ非同期の習慣
- 書いて伝える毎日の朝会. 昨日、今日、困っていることを、それぞれの朝の好きな時間にひとつのチャンネルへ。
- 週ごとの近況. 一人ひとり、またはチームごとに、進捗と課題と予定を数行で。月曜に流し読みしやすくなります。
- 決定のドキュメント. 大事な決定ごとに短い1ページ。課題、選択肢、選んだもの、その理由。
- 録画デモ. 数分の画面録画は、会議よりも機能をうまく伝え、各自が都合のいいときに見られます。
返信の目安を決める
非同期は、「あとで」がどれくらいかを全員が知っていて初めて機能します。チームハンドブックに書いておきましょう。
| チャンネル | 返信の目安 | 使いどころ |
|---|---|---|
| チームチャット | 数時間以内 | 質問と近況 |
| ダイレクトメッセージ | その日のうち | 一人に向けたこと |
| ドキュメントやタスクへのコメント | 1〜2日以内 | レビューと決定 |
| 通話、または歩いて話しに行く | すぐ | 急ぎや手詰まり |
気をつけたい問題
- 決定が進まない. コメントの締め切りを決め、最終判断する人を一人決めましょう。
- 読むものが多すぎる. チャンネルを減らし、メッセージを短くし、週のまとめをつくるほうが、速く読むより効きます。
- 孤立を感じる人が出る. 非同期だけのチームは孤独になりがちです。週1回の会議、交流の時間、誰がいるかが見える共有の場所など、リアルタイムの時間も残しましょう。バランスの取り方はリモートチームのコミュニケーションのガイドで紹介しています。
- 急ぎのことが待たされる. すぐに連絡がつく手段をひとつ決め、本当に急ぐことだけに使いましょう。