ふりかえりのアイデア:いつもの3つの質問に飽きたチームへ。
ふりかえり(レトロスペクティブ)は、チームが一定期間の仕事を振り返り、何を変えるかを決める短いミーティングです。チームが持てる習慣のなかでも特に役に立ち、そして特にマンネリになりやすいものです。ふりかえりを新鮮に保つ15の形式、オンラインでの進め方、そしてそのあと本当に何かが変わるようにする方法を紹介します。
著者:Jitto Joseph5分で読めます
ふりかえりの流れ
どの形式でも、いいふりかえりの多くは同じ5つのステップをたどります。下の形式が変えるのは真ん中で、始めと終わりはそのままにしましょう。
| ステップ | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 場を整える | 5分 | 短いチェックインと、責めるのではなく仕事について話すという確認 |
| 意見を集める | 10分 | まず各自でメモを書き、それから共有 |
| テーマを見つける | 10〜15分 | メモをまとめ、大事なものに投票 |
| アクションを決める | 10分 | 具体的な変更を2〜3個、それぞれ担当者つきで |
| 締める | 5分 | 前回のアクションを確認し、ふりかえり自体について一言ずつ |
手早くできる形式
短いふりかえりや、始めたばかりのチームに。
- 1.
Start, Stop, Continue
定番
始めること、やめること、続けること。シンプルで、いつでも役に立ちます。
- 2.
Mad, Sad, Glad
プロセスだけでなく気持ちも
腹が立ったこと、残念だったこと、うれしかったこと。大変な時期のあとに向いています。
- 3.
KALM(Keep, Add, Less, More)
Start, Stop, Continue より細やか
続ける、加える、減らす、増やすの4列。オンかオフかではなく、強弱で提案できます。
- 4.
ひとこと
5分
直近のスプリントを一人ひとことで表し、理由を話します。導入にも、忙しい週のふりかえりまるごとにも。
図を使う形式
絵があると、違う角度から考えられます。共有のホワイトボードに枠を描き、全員でメモを足していきましょう。
- 5.
帆船
風、錨、岩、島
島がゴール。風は前に進めてくれたもの、錨は引き止めたもの、岩はこの先のリスクです。
- 6.
バラ、トゲ、つぼみ
よかったこと、悪かったこと、期待できること
バラはうまくいったこと、トゲは問題、つぼみは育ち始めたアイデアやチャンスです。
- 7.
ヒトデ
5本の腕
続ける、減らす、増やす、やめる、始める。Start, Stop, Continue では大ざっぱすぎるときに。
- 8.
タイムライン
長い期間や出来事の多い期間に
期間を一本の線にして、各自が上がり下がりを書き込みます。リストでは見えないパターンが浮かびます。
深掘りする形式
同じ問題が何度も起きるときや、プロジェクトが終わったときに。
- 9.
なぜなぜ5回
ひとつの問題を根本まで
問題をひとつ選び、変えられる原因に行き着くまで「なぜ?」を繰り返します。
- 10.
プレモーテム
先を見る
次のプロジェクトが失敗したと想像します。何がまずかったのか?いちばんありそうな原因を防ぐ計画を立てます。
- 11.
リーンコーヒー
議題はチームが決める
全員が話題を出し、投票し、タイマーを使って順に話します。
- 12.
4L(Liked, Learned, Lacked, Longed for)
プロジェクトのあとに
よかったこと、学んだこと、足りなかったこと、欲しかったこと。うまくいったことと足りなかったことのバランスが取れます。
雰囲気を明るくする形式
きついリリースや長い四半期のあとは、うまくいったことから始めましょう。
- 13.
感謝のラウンド
10分
一人ずつ、誰かに具体的なことで感謝を伝えます。そのあと、変えることの話に移ります。
- 14.
三匹の子豚
わら、木、レンガ
もろいもの、持つけれど強くできるもの、しっかりしているもの。気楽な形式ですが、本当のリスクが見つかります。
- 15.
オンラインでの進め方
- まず黙って書く. 5分間、各自がメモを書く時間をとれば、声の大きい人だけでなく、静かな人のアイデアも集まります。
- 共有のボードを使う. 共有のオンラインホワイトボードか、列を作ったシンプルなドキュメント。毎回同じボードを使えば、あとで振り返れます。
- カメラは自由、声はオンで. 大事なのは話すこと。45分間、顔のグリッドを見つめる必要はありません。
- 進行役を持ち回りに. 毎回違う人が進行すれば形式が新鮮に保たれ、マネージャーも一参加者になれます。
- 信頼が浅いうちは匿名で. 丁寧な意見より正直な意見。信頼が育ったら、名前つきのメモに戻しましょう。
アクションを続けるコツ
- アクションは2〜3個まで. 長いリストは、どれも実行されないということです。
- それぞれに担当者を. 「〜すべき」はアクションではありません。名前と期日があって初めてアクションです。
- タスクボードに載せる. 別のドキュメントではなく、ほかの仕事と同じタスクボードに追加しましょう。
- 前回のアクションから始める. 毎回、前回のアクションがどうなったかの確認から始めましょう。ふりかえりに意味があると示すいちばんの近道です。